カン、カン、カン。
ビビービビービビー。ドンガ、ドンガ、ドンガ、ドンガ・・・MRI受けたことがある人ならご存じですね。
あの独特な大音響が高らかに響きわたって、いよいよ始まりました。
・・・それから、40分間・・・。
長かった・・・ものすごく長かった・・
結果的には無事、撮影ができました。40分間、がまんできました。
よかった・・
でも平気だったわけでは全くなく、やっぱり怖かったです・・
何度、緊急フーセン(※)を握りそうになったことか!!!
自分の恐怖心をなだめる。
いい精神的鍛錬になったってもんです(やけくそ)。
※緊急コール装置。何かあったら握って知らせるようにと、手渡されている。
なにしろ超極力磁場なんでね、「ボタン」のような機構は役に立たない。
フーセンなんです^^
始まってすぐは、おお!これなら大丈夫じゃん!アイマスク万歳♪と余裕だったんですが、
何分か何十分かしてくると、急に不安感が沸いてきて「もうダメ!」ってなるんです・・
その波の繰り返し。
「今自分はあのトンネルの中にいるんだ・・」と想像するだけで、ものっすごい恐怖。
考えちゃいけない、想像しちゃいけない!
眠れたら眠ってしまえばいい、とも思っていましたが・・
とんでもない、とてもそんなリラックス状態ではなく、
カンカンに目が覚めていて、キンキンに神経が尖っている。
ワタシの心はあと一滴、水が入ったらあふれちゃうコップのようでしたTT;;;;;;
心境が一瞬で豹変する。発作的に緊急フーセンを握りそうになる。
それを押し殺すのに必死でした。
ここで衝動に負けたら、なにもかもまた最初からになってしまう・・
ここが踏んばりどころだ!!
テーマソングは「僕の心のありったけ」とアルバム「River」だったことをここに記しておきます。
ありがとうキリンジ、ありがとうヤスTT;;;
さて、後で考えると2回どおり撮ったみたいです。
まず、造影剤を入れずに一通り。
「どうですか?大丈夫そう?」とマイク越しに技師さんに聞かれ、
「はい、なんとか・・」と答えました。
この時点で20分くらい。
「じゃ造影剤、入れますねぇ~~」と技師さんのアナウンスがあり、
これまた初の体験で・・・
「?!」(;゚;Д;゚;;)
なんだこれは!全身がゾワゾワーっとしてなんとも気持ち悪い感覚。
トンネルの中に入ってるってだけで恐怖全開なのに、
さらに動悸を激しくするようなことを・・TT;;;;
でもそのキモチ悪さはすぐに収まりました。
そしてまた同じ工程で一通り、撮ったんだと思います。
技師さんが入ってきて、「はい、終わりです。無事に撮れましたよ~」が、
天使の声に聞こえた・・TT;;;;
長いっ!長いよもぅ~~TT;;;;
機械から台が出て固定具を外され、身体を起こしアイマスクを外すと・・
あれれれ?・・感じていた方向と逆を向いていました^^;;;
頭から入っていった感じがしたんだけど、足から入ってたんだ・・
結局、何にも見えない、見てない。
アイマスク&方向音痴、功を奏す。そして!目かくしを取っても
決して機械を見ませんでした(笑)
いや、チラッと視界に入ったんだけど・・
ひょえ~~~あんな狭いとこに40分も入ってたんかぁ~~
うつむくなよ、振り向くなよ。
夢に見るから、もう振り返らない!!
(最終回 まとめにつづく)
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